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エコキュートの水抜き方法|初心者でもできるメンテナンスのやり方

空気に含まれる熱を活用し、効率的かつ環境に優しくお湯を沸かせる「エコキュート」は、2024年の時点で国内累計出荷台数が1,000万台を突破しました。

戸建住宅世帯では3件に1件がエコキュートを導入しているという計算になり、国内におけるエコキュートの普及率の高さがうかがえます。

一方で、「メンテナンスは必要なの?」「寿命はどれくらい?」「水抜きって本当にやらないといけないの?」といった疑問を抱えたまま、何となく使い続けている方も多いのではないでしょうか。

実は、エコキュートはメンテナンスの有無に寿命や故障リスクが左右されやすい設備です。

特に重要なのが、貯湯タンクの管理や「水抜き」と呼ばれる作業です。

水抜きは、凍結防止や内部劣化を防ぐために欠かせませんが、やり方を誤ると逆にトラブルを招くこともあります。

この記事では、エコキュートの水抜き法を中心に、エコキュートの仕組みや寿命の目安、基本的なメンテナンス方法についてわかりやすく解説します。

エコキュートを少しでも長く、安心して使い続けたい方は、本記事を参考にご自宅のエコキュートをメンテナンスしてみてください。

出典:エコキュート「開発と進化」の歴史〜国内累計出荷台数1000万台到達〜|東京電力(https://evdays.tepco.co.jp/entry/2025/05/13/tepco_24)

■目次■

エコキュートの仕組み

エコキュートを正しくメンテナンスするためには、基本的な仕組みと構造をある程度理解しておく必要があります。

はじめに、エコキュートの基本的な仕組みと構造について簡単に解説します。

エコキュートの基本構造

エコキュートは、大きく分けて以下の3つの要素で構成されています。

  • ヒートポンプユニット
  • 貯湯タンク
  • 配管・制御装置(リモコンなど)

ヒートポンプユニットは屋外に設置するのが一般的で、空気中の熱を集めて圧縮し、高温に変換する役割を担っています。この仕組みによって、消費電力を抑えながら効率よくお湯を沸かすことができます。

ヒートポンプは、作られたお湯を貯めておく「貯湯タンク」とワンセットで設置します。家庭で使用するお湯は、このタンクから供給されます。タンク内部は常に水やお湯が溜まった状態になるため、汚れや水垢が蓄積しやすく、定期的な排水やメンテナンスが必要です。

また、設備の中には給水・給湯を制御する配管や、運転状況を管理するリモコンなども含まれます。エラー表示や異常のサインは、主にこの制御系統から確認することができます。

これらが連動することで、エコキュートは給湯・貯湯設備として機能するのです。

エコキュートの構造については、「【図解】エコキュートとは|ガス給湯器との違いからヒートポンプの仕組みまで」の記事で、図解とともにわかりやすく解説しています。仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

ガス給湯器との違い

ガス給湯器は、使うたびにガスを燃焼させて瞬間的にお湯を作る設備です。一方、エコキュートは夜間電力などを利用してあらかじめお湯を作り、タンクに貯めておく方式です。そのため、電気代を抑えやすく、環境負荷も低いというメリットがあります。

ただし、貯湯式であるがゆえに、タンク内部の水質管理や配管の状態が重要になります。これが、エコキュートでは定期的なメンテナンスや水抜きが重視される理由です。

エコキュートの「水抜き」とは?

エコキュートのメンテナンスでよく耳にする「水抜き」とは、本体や配管内に残っているすべての水を意図的に排出する作業のことを指します。日常的に行う作業ではありませんが、エコキュートを長く安全に使い続けるために欠かせない作業です。

水抜きの主な目的は、凍結や内部劣化、故障を防ぐことにあります。正しいタイミングと適切な方法で行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

主に次のような場面で、エコキュートの水抜きが必要になります。

長期間エコキュートを使用しない場合
旅行や空き家状態が続くと、タンクや配管内の水が劣化し、内部部品の腐食につながる恐れがあります。
凍結の恐れがある地域・時期
冬場に気温が氷点下になる地域では、配管内の水が凍結し、膨張によって配管が破損するリスクがあります。
引っ越しやリフォーム時
エコキュートを一時的に停止・移設する際には、水抜きを行って内部を空にしておく必要があります。

水抜きをしないと起こるトラブル

水抜きをしないと起きやすいトラブルとして代表的なのが、配管の凍結や破裂です。

また、タンク内部の水が長期間滞留することで、サビや不純物が増え、内部部品の劣化が進行するケースもあります。その結果、エコキュートの寿命が短くなったり、エラーが頻発したりする可能性があります。

水抜きは一見面倒に感じる作業ですが、水抜きを怠った結果のリスクを考えると、エコキュートを長く安全に使い続けるためには欠かせない予防策といえるでしょう。

エコキュートの正しい水抜き手順

エコキュートの水抜きは、正しい手順で行わなければ故障や事故の原因になります。特に初めて行う場合は、「何から始めればいいのかわからない」「順番を間違えても大丈夫だろうか」と不安に感じる方も多いでしょう。

ここでは、初心者でも安全に行える基本的な水抜き手順を紹介します。作業前には必ず取扱説明書を確認し、無理のない範囲で行いましょう。

水抜き前の準備

水抜きを始める前に、エコキュートの運転を停止して電源をオフにしましょう。リモコンで停止操作を行い、必要に応じてブレーカーも落としておくと安心です。

エコキュートを運転している最中や、お湯が高温の状態で作業を行うと、やけどの危険があるので注意しましょう。

次に、水抜きに必要な道具を用意します。排水用のホースとバケツ、手袋があれば十分です。貯湯タンクのふたやカバーがネジで固定されているタイプの場合は、ネジを外すためのドライバーも用意しましょう。

また、作業前には周囲の安全確認も重要です。足元が滑りやすくなっていないか、排水先が確保できているかを確認しておきましょう。

水抜きの手順

準備が整ったら、水抜き作業に入ります。基本的な流れは以下の通りです。

  1. 給水止水栓を閉める
    はじめにエコキュートへの給水を止めます。止水栓の位置は機種によって異なるため、説明書で確認してください。
  2. 逃し弁(減圧弁)を操作する
    タンク内の圧力を抜くため、逃し弁を開けます。これにより安全に排水が行えるようになります。
  3. 排水バルブを開けて水を抜く
    貯湯タンク下部の排水バルブを開き、水を排出します。排水には時間がかかるため、完全に水が抜けるまで待ちましょう。
  4. 給湯配管内の水を抜く
    蛇口を一時的に開け、配管内に残った水を排出します。水が出なくなったことを確認したら完了です。

水抜き後の確認ポイント

水抜きが完了したら、必ず以下のポイントを確認しましょう。

  • 排水が完全に終わっているか
  • バルブや栓が中途半端に開いたままになっていないか
  • 周囲に水漏れがないか

また、再使用する際には逆の手順で給水を行う必要があります。いきなり電源を入れず、タンクに十分な水が入ってから運転を再開してください。

貯湯タンク排水と水抜きの違い

エコキュートをメンテナンスする上で、貯湯タンクの排水と水抜きはどちらも欠かせない作業ですが、それぞれ目的や頻度が異なります。

貯湯タンク排水と水抜きの違いを表にまとめました。

項目 貯湯タンク排水 水抜き
目的 タンク内の汚れ・不純物を出す 凍結・劣化・破損の防止
作業頻度 年に2〜3回 必要なときのみ
排水量 一部のみ ほぼ全量
配管内の水 基本的に残す 配管内も抜く
使用シーン 日常メンテナンス 長期不在・冬季・移設時

貯湯タンク排水は、日常メンテナンスの一環として行いたい作業で、タンク底に溜まった水垢や砂などの不純物を排出することが目的です。

一方、水抜きは主に凍結や配管の破損といったトラブルを避けるために、必要に応じてタンクと配管を空にする作業です。

メンテナンスのために行う貯湯タンク排水と違い、水抜きは頻繁に行いすぎると再給水や再加熱の負担が大きくなり、かえってエコキュートを酷使する結果になってしまう可能性があるため注意が必要です。

エコキュートの寿命と交換時期の目安

一般的に、エコキュートの平均寿命は10〜15年程度といわれています。ただし、これはあくまで目安であり、使用環境やメンテナンス状況によって大きく前後します。

部位ごとに見ると、寿命には以下のような差があるとされています。

部位 寿命の目安 故障の兆候
ヒートポンプユニット 約10〜15年 異音・お湯が沸きにくい
貯湯タンク 約10〜15年 水漏れ・サビ
基板やセンサー類 約7〜10年 エラーコード頻発

特に電子部品は経年劣化しやすく、使用年数が長くなるほど故障のリスクが高まります。また、定期的な排水や点検を行っていない場合、タンク内部の腐食が進み、寿命が短くなることもあります。

寿命が近づくと起こる症状

エコキュートの寿命が近づくと、次のような不具合が現れやすくなります。

  • お湯の温度が安定しない
  • 設定温度までお湯が沸かない
  • 運転中に異音や振動が発生する
  • リモコンにエラーコードが頻繁に表示される
  • お湯切れが起こりやすくなる

これらの症状が一時的であれば軽微な修理で済む場合もありますが、複数の症状が重なる場合は寿命が近いサインと考えられます。

修理と交換どちらがお得?

不具合が起きたときに迷うのが、「修理するべきか、それとも交換するべきか」という判断です。

一般的な目安として、使用年数が10年未満で修理費用が比較的安い場合は修理、10年以上使用していて高額な修理が必要な場合は交換を検討するのが推奨されます。

修理と交換の比較表

項目 修理 交換
費用 数万円~ 数十万円
対応スピード 早い 工事が必要
再故障リスク 高め 低め
電気代 変わらない 下がる可能性あり

エコキュートの修理費用は、内容によって数万円で済むこともありますが、ヒートポンプや基板交換などの場合は10万円以上かかることも珍しくありません。さらに、古い機種では部品の供給が終了している場合もあり、修理自体ができないケースもあります。

交換には初期費用がかかりますが、最新機種は省エネ性能が向上しているため、長期的には電気代の節約につながるというメリットもあります。

エコキュートのメンテナンスが必要な理由

エコキュートは自動運転でお湯を作ってくれるため、「手入れをしなくても問題ない」と思われがちです。しかし実際には、定期的なメンテナンスを行うかどうかで、故障のリスクや寿命に大きな差が出ます。

エコキュートは水やお湯を常に内部にため込む構造のため、目に見えない部分で少しずつ汚れや劣化が進行します。トラブルを未然に防ぐためにも、メンテナンスの重要性を理解しておくことが大切です。

メンテナンス不足によるトラブル

メンテナンス不足のトラブルとして代表的なのが、貯湯タンク内部の汚れや水垢の蓄積です。

長期間排水を行わずにいると、タンクの底に不純物が溜まり、配管詰まりやお湯の濁りにつながることがあります。また、内部の金属部品が腐食しやすくなり、結果として本体の寿命を縮めてしまいます。

さらに、配管やバルブ類の不具合も無視できません。小さな水漏れや異常に気づかず放置すると、後に大きな故障へと発展し、高額な修理費が必要になるケースもあります。

定期的な手入れで得られるメリット

定期的にメンテナンスを行う一番のメリットは、エコキュートの寿命を延ばせる点ですが、他にも以下のようなメリットがあります。

  • エコキュートを長く安全に使用できる
  • 部品などの劣化を早期に発見できる
  • 安定した給湯性能を維持しやすくなる
  • 快適な使用感を維持しやすくなる
  • 修理費用などの出費を抑えやすくなる
  • ランニングコストを節約しやすくなる

小さな手間でこれだけのメリットを享受できるので、日ごろのメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

自分でできるエコキュートの基本メンテナンス

エコキュートの基本的なメンテナンスは、専門業者に依頼しなくても自分で行うことができます。

ここからは、特別な工具や専門知識がなくても実践できるメンテナンス方法を紹介します。

頻度 内容 所要時間
月1回 リモコン確認・異音チェック 5分程度
年2〜3回 貯湯タンク排水 15〜30分程度
随時 水漏れ点検・周囲清掃 数分程度

基本的な点検項目/月に1回

まずは、月に1回を目安に行いたい簡単な点検を紹介します。いずれも短時間で確認できる内容なので、ご家族で当番制などにして習慣化するのがおすすめです。

リモコンの表示確認
エラーコードや警告表示が出ていないかを確認します。見慣れない表示があれば、取扱説明書を確認し、早めに対処しましょう。
異音・振動の有無
運転中に普段と違う音や強い振動がないかをチェックします。ヒートポンプユニット付近から異音がする場合は、部品劣化のサインの可能性があります。
水漏れのチェック
本体周辺や配管の接続部分に水たまりがないかを確認します。わずかな水漏れでも、放置すると大きなトラブルにつながる可能性があります。

メンテナンス作業/年に2〜3回

次に、年に2〜3回程度行いたいメンテナンス作業を紹介します。エコキュートを長く使う上で、特に重要なポイントです。

貯湯タンクの排水(汚れの排出)
タンク内に溜まった不純物や水垢を排出するための作業です。定期的に行うことで、配管詰まりやタンク内部の劣化を防ぎやすくなります。
給水・給湯配管の目視確認
配管にサビやひび割れがないかを確認します。異常があれば、早めに業者へ相談しましょう。
ヒートポンプ周辺の清掃
落ち葉やゴミが溜まっていると、空気の取り込みが悪くなり効率が低下します。周囲をきれいに保つのも大切なメンテナンスの一つです。

掃除・点検時の注意点

メンテナンス作業には、いくつかの注意点があります。

  • 取扱説明書を確認する
  • 感電ややけどに注意する
  • 安全な場所で作業する

エコキュートは、機種によりメンテナンス方法が異なる場合があります。掃除や点検などを実施する際は、必ず取扱説明書を確認しましょう。

また、作業中は感電ややけどのリスクにも注意が必要です。特に水抜き作業では、排出されたお湯でやけどをする可能性があるため、十分に温度を下げてから行ってください。寒冷地における冬場の作業では、足元が滑りやすくなるため、安全な服装で作業しましょう。

プロによる点検・メンテナンスは必要?

基本的なメンテナンスは習慣的に行いたい作業ですが、内部部品や電子制御部分などの不具合の確認は、専門業者に依頼するのが安心です。

時間や予算に余裕がある場合は、定期点検や定期メンテナンスもプロに任せると、より安心して使い続けられるでしょう。

業者点検でできること

専門業者による点検では、主に以下の点を確認します。

内部部品や配管の状態確認
タンク内部の劣化状況や、配管・バルブの異常を専用機器で確認します。
ヒートポンプユニットの診断
運転効率や異音の有無を確認し、性能低下や故障の兆候を早期に発見します。
エラー履歴・制御系のチェック
リモコンや制御基板に記録されたエラー履歴を確認し、潜在的なトラブルを把握します。

これらは、素人では判断が難しい部分であり、大きな故障を未然に防ぐための重要なチェック項目です。エコキュートをできるだけ長く使い続けるために、可能な限りプロによる点検を実施するのがおすすめです。

点検頻度と費用相場

プロによる点検は、3〜5年に1回程度を目安に依頼するのが一般的です。特に使用開始から年数が経過している場合や、異音・エラーが気になる場合は、早めの点検をおすすめします。

費用の目安は、点検内容や業者によって異なりますが、1万円〜3万円程度が相場とされています。メーカー保証期間内であれば、無料点検が受けられるケースもあるため、保証内容を確認してみましょう。

エコキュートを長持ちさせる使い方のコツ

ここからは、今日から実践できる「エコキュートを長持ちさせる使い方のポイント」を紹介します。

日常使用で気をつけるポイント

短時間に大量のお湯を連続して使用すると、タンク内のお湯が急激に減り、エコキュートに大きな負荷がかかります。

たとえば、家族全員が連続してシャワーを使ったり、急な客人などで浴室の稼働率が急に上がったりといったケースです。

エコキュートへの負担を軽減するため、家族の入浴時間を分散させたり、追いだきの回数を減らしたりなど、使い方を工夫しましょう。

また、設定温度を必要以上に高くしないことも大切です。高温設定は電力消費が増えるだけでなく、部品の劣化を早める原因にもなります。季節や使用状況に合わせて、適切な温度設定を心掛けましょう。

不具合などが生じた場合は、リモコンでエラー表示されたり警告音が鳴ったりする製品もあります。たとえ小さな異常でも無視せず、早めに対応することが大切です。

設置環境の重要性

設置環境も、エコキュートの寿命を左右する要素の一つです。特にヒートポンプユニット周辺は、空気の流れが確保されていることが重要です。物を置いて空気の流入を妨げたり、落ち葉や雪が溜まった状態を放置したりすると運転効率が低下し、故障の原因となる可能性があります。定期的に周囲を確認し、きれいに管理された状態を保ちましょう。

また、直射日光や積雪、強風にさらされる環境では、本体へのダメージが蓄積しやすくなります。必要に応じて簡易的なカバーを設置するなど、外的要因から守る工夫も大切です。

なかなか気が回りにくい部分ではありますが、性能や効率の維持に欠かせない作業なので、家の周辺の掃除や草むしり、寒冷地では雪かきなど外での作業と併せて、エコキュートの設置環境を整えてあげましょう。

まとめ|正しいメンテナンスでエコキュートを活用しよう

エコキュートは、省エネ性に優れた便利な給湯設備ですが、その性能を長く維持するためには日頃のメンテナンスと正しい使い方が欠かせません。

まったくメンテナンスせずに使い続けると、省エネ性能が下がるだけでなく、本来であれば10年使えたはずのものが、たったの5年で不具合が生じてしまうということも起こりえます。

特に重要なのが、定期的な点検と水抜きの実施です。

貯湯タンクや配管内は目に見えない汚れや劣化が進みやすく、放置すると寿命を縮める原因になります。故障リスクを下げるためにも、自分でできる簡単な点検や排水作業を習慣化しましょう。

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